お酒に火をいれる
|
酒のもとは平成9年11月11日
![]() 酒を仕込む前にしなければならないことの1つにもと立てがあります。 酒造りの大切な発酵を司る酵母を増殖させるためにおこない、酒母ともいいます。 大きく分けて「生もと係」と「速醸系」の2種類のやり方がありますが、ここでは後者のやり方をとっています。 培養した純粋な酵母を使います。 他の雑菌が繁殖しないようにしながら何回かに分けて暖気をいれながら 酵母を増やしていきます。 仕込みから1週間後 泡がぼこぼこと下から湧いてきて溢れそうになるので、泡を切っていく道具を取り付けます。 24時間針金がぐるぐる回っているので、こぼれなくて安心です。 昔は泡消し棒をもって、夜もついていたので大変だったようです。 充分に酵母がたまったあと放っておけば、今度は自らが出したアルコールが多すぎてやられてしまうので、ぐっと温度を下げて活動を押さえます。これを枯らしといっています。 この段階になると、酵母から甘い果実のような香りがでているので思わず容器に顔をつっこんで、ひとときの快楽を得るのです。 しかし、この状態は、酵母にとっては吹雪の中を彷徨うがごとくとても大変なことです。 これを通り過ぎればもうまもなく、自由に泳ぎ回れる大海原がすぐそばにあります。 |
濾過をする平成9年6月9日
槽でしぼったばっかの酒は生の純米酒でもアルコールは18%もあります。 炭酸も少し残っていて酒を含むと舌がぴりぴりとします。酵素が活きているので、快適な温度にしてやると元気がでてきます。 酒の中で元気よく飛びまくっていると味がだんだん変わってきて旨くなってくるので出来るだけ早めに濾過と火入れをします。 蔵の中はホースがくねくねとしているので時々つまづく。 いろんなとこから伸びてきているのでそれをたどって見ると右や左前や後ろとなっていて、朝は特に目と首の体操に丁度いい。 NSKとかかれた四角いプレートが重なっている濾過機がで〜んと座っている。傍らにはまぁ〜るい半切りの桶があってその中には、送られてきた酒がぐるぐると渦をまくように廻っています。 ![]() 桶の中は無色透明でも琥珀色でもなく真っ黒け、今はやりの炭の粉がはいっています。 しかしこの行為は昔から酒造りには行われていて、言い伝えによれば、時は江戸時代 慶長年間、酒蔵の主人にひどく叱られ恨みをもった奉公人が、うさをはらすべくとっておいた酒桶の中に火鉢を放り込んでしまったそうな。酒蔵の主人はさあたいへんと困りはて、捨てるわけにもいがず頭を悩ませていたところ暫くたってみると以外や以外 酒の色は澄んでいて呑んでみたところ口中とてもさわやかに美味なる酒になっていたとのこと。それ以来ずっと受け継がれてきた大切な仕事です。 この場合 酒の味を利きながらの作業なので経験もさることながら味のセンスが必要です。 とても真剣な目つきで、流れに合わせてゆっくりゆっくりと身体が動きます。 だんだんと酒と一体化していくのです。 |
|
![]() |
|
|
|
| ホーム | 蔵はどこにあるの | 酒蔵見学 | お酒のこと | いい店みっけ | 三千盛の紹介 |
| ご注文 | 気ままな日記 | 「水口」の酒 | お酒の相談室 | 三千盛ぶろぐ | リンク |